少年が住む夜だけが続く光の街~Gallery
Short Story & Drama
∴ Short Story
#03 Shadow

SE:とんとんと戸をたたく音


 3_1 レノ「もしもーし! アールバくーん♪ レノでーす! アールバくーん学校ですよー!遅刻ですよー!・・・アールバくっ・・・!!」

SE:ガチャリと戸がそっと開く


 3_2 イヴ「はい・・・」
 3_3 レノ「あっ!おっはよーイヴちゃん今日も可愛いね、うんうん。」
 3_4 イヴ「レノさっ・・・」
 3_5 レノ「そうだ、俺今アメ持っているんだ、食べる?」
 3_6 イヴ「あの・・・」
 3_7 レノ「いいから遠慮するなって、はぁーイヴちゃん可愛いなー小人さんみてー♪」
 3_8 イヴ「そのぉ・・・なんの用で・・・?」
 3_9 アルバ「なーにやってんの! 僕の妹に・・・いじめないでくんない?」
 3_10 レノ「おぉーアルバ! まってだぞー!! 遅かったな、いじめてなんかないさぁ、ただ俺はイヴちゃんにあいさつして、遊んでいただけだぜぇー? ねぇ? イヴちゃん?」
 3_11 イヴ「ちがうよ」<ずばっと

SE:少しの沈黙。


 3_12 レノ「そんな・・・イヴちゃん・・・」<テンション下がって
 3_13 アルバ「・・・はぁー んじゃ、行ってくる。 朝食は冷蔵庫に入れといたから、ラッセルに、食べといてって言ってくれ、」
 3_14 イヴ「うん。・・・いってらっしゃい、お兄ちゃん」
 3_15 アルバ「うん。 行ってくる、」

SE:ガチャリと戸が閉まった


 3_16 レノ「可愛いのな、やっぱ・・・ほれ、マント」
 3_17 アルバ「おう、」

SE:アルバはマントをはおった


 3_18 アルバ「まぁな、妹だし、」
 3_19 レノ「このロリコンが!」
 3_20 アルバ「うっせーこの幼女趣味」
 3_21 レノ「なっ!! ちげーよ!!!」

SE:アルバたちは走り出す



 3_22 アルバ「遅刻するぞ、急げ、」
 3_23 レノ「ったく、お前が遅いんだろ、」
 3_24 アルバ「校門前にあの教頭が立ってたらアウトだな、」
 3_25 レノ「あぁ、そうだな・・・今日は近道するか!?」
 3_26 アルバ「・・・そうだな、時計塔の裏通りのほうだろ?」
 3_27 レノ「へへっ、あたり♪」

 3_28 レノ「ん? あっ、メガネつけんの忘れてた、あぶねあぶね・・・」

SE:レノはメガネを取り出しかける


 3_29 アルバ「それ、度はいってないじゃん」
 3_30 レノ「おしゃれ、おしゃれ、いあうだろ?」
 3_31 アルバ「んー・・・それなりにね、」
 3_32 レノ「なんだよそれーホント、お前おしゃれにも無関心なのな、」
 3_33 アルバ「んっ・・・それ、関係ないだろ、・・・・・・ん?」

SE:変な影が時計塔に見えた気がした


 3_34 アルバ「(なんだ? 青い・・・薔薇・・・!?)」<思う
 3_35 レノ「・・・どうした? アルバ、・・・アルバ?」
 3_36 アルバ「へっ!・・・あっ・・ごめん。なんでも・・・さっき時計塔から誰かに見られていたような気がして・・・」
 3_37 レノ「えっ?・・・誰もいないみたいだけど・・・・・・疲れてんの?」
 3_38 アルバ「あっ・・・まぁ・・・うん。 大丈夫だ、」
 3_39 レノ「んー・・・よし! 今日図書当番じゃないだろ? いっつも本読んでたら、せっかく俺が教えた剣術忘れるだろうし、俺に付き合え!」
 3_40 アルバ「・・・あぁ、うん。・・・ありがとう。 レノ」

SE:アルバはふっと笑った


 3_41 レノ「!!・・・ふん。綺麗な笑い方、」
 3_42 アルバ「えっ?」
 3_43 レノ「お前、そうやってなんでも笑って隠してきたんだろ、」
 3_45 アルバ「・・・そんなこと、ない・・・よ・・・」
 3_46 レノ「だってお前・・・」
 3_47 アルバ「何? 別になにも隠してなんか・・・」
 3_48 レノ「・・・そうか、ならいいんだ、俺、これでも心配しているんだぞ・・・?」
 3_49 アルバ「レノ・・・」
 3_50 レノ「だから・・・俺たち親友だろ!!? なんでも話して親友だ! 以心伝心できたらなおさらOKけどな!!」
 3_51 アルバ「・・・ふん・・・かっこつけちゃって、」
 3_52 レノ「なぁ〜!? 俺は本気だぞ!!? いつでも真面目に本気だ!!」
 3_53 アルバ「そうか、そうか、わかったから、」
 3_54 レノ「俺は自信満々に言ってもいいぞ! 俺はー! アルバのー!! 親友でーす!!!」<「俺はー!〜」から大声で、
 3_55 アルバ「あっちょ!! 恥ずかしいだろぉ!!?」<慌てて
 3_56 レノ「そんな恥ずかしがることじゃ・・・」

SE:学校のチャイム


 3_57 レノ「げっ・・・遅刻するぞアルバ!! 急げ! 教頭が出てくる!!!」
 3_58 アルバ「!! チャイムなった!! 走るぞ!!」

 3_59 アルバ「おはようございまぁーす!」<遠ざかりながら
 3_60 レノ「おぃ!?待てよー!!」<遠ざかりながら

SE:時間は流れ、今日の授業が終わって学校の中庭で2人は剣術をする。キーンキーンと剣と剣がぶつかる音がする


 3_61 アルバ「はっ!・・・くっ、はっ!!」
 3_62 レノ「ふん!・・・はっ!!」
 3_63 アルバ「くっ!!・・・すげーな、やっぱ・・・」

SE:キーンキーンと剣と剣がぶつかる音、


 3_64 レノ「俺はまだまだ本気じゃねぇーよ、アルバ君!」
 3_65 アルバ「くっそー・・・はっ! くっ・・・ふっ!」
 3_66 レノ「おっと・・・まだまだ、つっ・・・・・・はぁっ!」

SE:キーンとすごい剣の音


 3_67 アルバ「うわっ!」

SE:アルバは剣を落とし、地面に剣が突き刺さる。アルバは腰を落とし座り込む


 3_68 アルバ「はぁー・・・やっぱり。 お前、強すぎ、レノ」
 3_69 レノ「あったり前だろ、俺がお前に剣術を教えた師匠みたいなもんだからな、なめたら困るぜぇ?」
 3_70 アルバ「師匠ねぇー・・・かっきーな」
 3_71 レノ「ふん・・・でも、まぁ、そんなになまってないみたいだな、さすがだ、アルバ」
 3_72 アルバ「・・・ふっ、ありがと・・・」
 3_73 レノ「しかし、まぁー俺には劣るけどな、剣の振りとがまだまだだ、もう少しひじを上げろ! ひじを!!」
 3_74 アルバ「そう・・・ですね、レノ師匠・・・」<ちょっと怒った感じに
 3_75 レノ「それに、お前が頭なら俺は体力だ、これで負けたら俺が困る。全部完敗だ〜!?」
 3_76 アルバ「・・・そうか、そうだな、」<少し笑って
 3_77 レノ「あっ、今笑って・・・ ・・・なぁ、アルバ?」
 3_78 アルバ「ん? 何? 剣術の続きでも?」
 3_79 レノ「いや、お前・・・ちょっと気になったことなんだけど・・・・・・なんで俺に剣術なんて教わろうとしたんだ? 教えたのは・・・だいたい数ヶ月前・・・か・・・? 俺は、ただ体を鍛えるためにやっているだけだけど・・・別にお前は鍛える必要なんか・・・」

SE:レノはアルバの隣に腰をおろす


 3_80 アルバ「えっ・・・うん・・・父さんと母さんがあの火事で亡くなって、僕一人で唯一の家族となったイヴを育てる。 それはとっても難しいことだって分かってる。 でも僕しかいない。 僕しか、イヴをこれからも守り続けるのはいないから、だから・・・僕は強くなりたいから・・・守るべき人がいるかぎり・・・ね、」
 3_81 レノ「あっ・・・んっ・・・ごめん。 アルバ、・・・でも・・・だからって、剣を持つ意味はないと俺は思うんだけど・・・?」
 3_82 アルバ「はぁー・・・だよな、自分で本当の強いってまずよくわからないから、とにかく形だけでもみたいな感じだよな、・・・でも、・・・・・・」

SE:アルバは立ち上がり、何か思いつめている


 3_83 レノ「んっ・・・どうした? アルバ?」
 3_84 アルバ「・・・えっ!? あっ、いや、 レノの教えてくれた努力を無駄にするわけにはいかないからな、いつか使うよ、この剣術! それに、今はまた大切な人が増えたから・・・きっと役に立つ気がする・・・」<どんどん声を小さく
 3_85 レノ「えっっ?・・・何って?」
 3_86 アルバ「・・・まぁーいっか、」

SE:アルバは荷物を持つ


 3_87 アルバ「んじゃ、今日はありがと、久しぶりに動いたからあちこち汚れたな、帰るよ、イヴも待っているし」
 3_88 レノ「えっ・・・ちょっ!! 俺、お前の家に行きたいんだけど・・・」

SE:アルバはマントをはおって、走り出す


 3_89 アルバ「無理! じゃーなー・・・・・・」<遠ざかりながら
 3_90 レノ「おぉーい!! 待てよぉー・・・ったく・・・俺、イヴちゃんに会いたいのになー♪ ひどいぜぇー・・・ん? ランタン。 アイツよくもまぁー真っ暗の中・・・街の表通りなら灯りはあるか、後で返しに行くかな、」

SE:ランタンをカランと揺らして、ほほにあてる


 3_91 レノ「んー・・・あったけー・・・はぁーなんで火って綺麗なんだろー 明るいからかな〜・・・んーうううぅ! ・・・寒!!」

SE:上を見上げたら雪が降っていた


 3_92 レノ「白い・・・雪? ・・・また雪か・・・うぅー 寒みー メガネが曇っちゃうよー 俺ももうそろそろ帰るかな・・・・・・って、俺にも帰る場所なんてないけどなぁ、・・・ん?」

SE:雪の上を歩く足音


 3_93 レノ「・・・誰か・・・いるのか・・・?そこ・・・」

SE:雪の上を歩く足音


 3_94 シャドウ「・・・そんなに怖い顔しないでよ、初対面じゃないか、・・・第一印象は大切だよ? ねぇ・・・」
 3_95 レノ「!!? だれだよ、・・・お前・・・?」
 3_96 シャドウ「他人に名前を聞くときは自分からじゃない? ・・まぁいいや、・・・僕は・・・アルバだよ」
 3_97 レノ「アルバ!? ・・・あぁー 同姓同名ってやつ?」
 3_98 シャドウ「・・・ちょっと違うな、じゃぁ・・・シャドウ、僕はアルバの影だよ、それ以外の何者でもないただのアルバの影・・・」
 3_99 レノ「アルバの・・・影?」
 3_100 シャドウ「うん。 ・・・・・・ねぇ、いきなりだけど質問があるんだ、・・・・・・君はアルバのことどう思ってる?」
 3_101 レノ「んっ!? どうって・・・俺たちはちょー仲のいい親友だ!!」
 3_102 シャドウ「じゃぁ・・・アルバは君のこと、好きなの?」
 3_103 レノ「好き・・・好きだろ? 俺たち親友だからな・・・」
 3_104 シャドウ「そう、好き・・・なら・・・今ここで! 殺す!!!」

SE:シャドウはレノの予備の剣を抜き取り振り、ブンッとすごい音で剣を回した


 3_105 レノ「うわっ!!」

SE:キーンキーンと剣と剣がぶつかる音がする。2人は剣での決闘


 3_106 シャドウ「ふふふっ・・・ふははは!! そうアルバは君のこと好きなんだ! なら、この僕が・・・殺してあげるよ・・・」
 3_107 レノ「なっ! ・・・なぜだっ!!・・・お前っ、つっ!!・・・関係なっ!!・・・!!!」
 3_108 シャドウ「僕はアルバの影なんだ、」
 3_109 レノ「影!?・・・ぐっ!」

SE:シャドウの剣で、レノのメガネが飛んだ


 3_110 シャドウ「そう、だから、僕はアルバが好きなものは嫌い! 嫌いなものは好き! アルバが君のことが好きなら僕は嫌いだ!!」
 3_111 レノ「くっ!・・・つっっ・・・俺のメガネが・・・ったく・・・訳わかんねぇーよ!・・・この、アマノジャクめっ!!」
 3_112 シャドウ「ん!!! ・・・ぐっ!!?」

SE:剣が落ち、シャドウが地面に倒れた、


 3_113 シャドウ「くっ・・・このガキ・・・」
 3_114 レノ「ふん・・・お前は俺には勝てないな・・・なんせ俺がアイツ、アルバに剣を教えた師匠だからよ、」<冷静にかっこよく
 3_115 シャドウ「!?・・・ふん・・・」
 3_116 レノ「ん? もうこうさんか・・・!?」

SE:シャドウは立ち上がり、服の汚れを手ではたいて落とした


 3_117 シャドウ「いいや・・・ちょっと用事を思い出してね、いい情報も入ったし、」
 3_118 レノ「何!?」
 3_119 シャドウ「バイバイ、ダテメガネ、また、いつか会おう・・・」
 3_120 レノ「あっ!!? おい!!」

SE:シャドウは消えていった、レノが数秒立ち止まった後、落ちたメガネを拾いかける


 3_121 レノ「・・・何者だ・・・あっ・・・怪我、してた・・・ふっ・・・俺もまだまだなのかな・・・・・・アルバ・・・」<冷静にかっこよく


SE:アルバの夢の中シャドウが追っかけてくる音がする

 01 シャドウ「ふふっ・・・どうして逃げるのさ・・・?」(アルバにささやく)
 02 アルバ「はぁ・・・はぁ・・・くっっ・・・はぁ・・・はぁ・・・くそっ・・・うっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」(息を切らしながら逃げる)
 03 シャドウ「思い出すのが・・・怖いのか?」
 04 アルバ「うっ・・・うるさい・・・ はぁ・・・はぁ・・・」
 05 シャドウ「あははっ・・・ 怖いんだね・・・アルバは・・・ ねぇ・・・どうして僕が君を追いかけているか分かる? ねぇ・・・ アルバ・・・」

SE:アルバはレノに肩をさすられ目を覚ます。場所は授業中の教室。

 06 レノ「アルバ・・・アルバ・・・! ヘルプ!アルバ!!」(小さめに)
 07 アルバ「ん・・・えっ? ・・・っ・・・あっ・・・あれ・・・レノ?」(自分の状況が分からなくて)
 08 レノ「んっ!・・・んっ!・・・しー!・・・んっ!・・・ヘルプ!!・・・アルバ・・・んっ!」(静かに。口では言わないで何かを教えようとしている)

SE:レノが指で自分の教科書のほうを指した

 09 アルバ「えっ・・・教科書? ・・・んっ・・・?」

 10 先生「レノ=ギルバート君?・・・教科書P67の問題。ダイヤモンドダストの説明については分かりましたか?」

 11 レノ「えっ・・・あっ あはぁー・・・もっもうちょいっす! ささっと終わるんで! 何処に書いてあるのかな〜??」(あわてながら)
 12 アルバ「(・・・僕、授業中に寝てたみたいだな・・・はぁー・・・)」(心の声)

SE:授業が終わり廊下を歩く二人。学校のチャイム。

 13 レノ「いやー助かった!助かった!! あんがとーアルバ! さすがだ〜♪」
 14 アルバ「あれぐらいできろよ・・・ってか本当に僕より年上?」
 15 レノ「いーだろ! さっきの授業は年上とか関係ないから! 選択授業だから!!」
 16 アルバ「はー・・・そだね」
 17 レノ「あれ? なんか今日はつれないんじゃない?」
 18 アルバ「・・・・・・別に・・・」
 19 レノ「・・・アル・・・?」(心配しながら)
 20 アルバ「あっ! レノメガネ変えた。」(言葉をさえぎって、淡々と)
 21 レノ「えっ!? 今頃気づいたの!?遅!! 今日一日中かけてたのに!!」(明るくひどいよーっ!!と思いつつ)
 22 アルバ「えっ いやー・・・ んで? 何で黒からサングラスに変えたの?」(困りつつ淡々と)
 23 レノ「・・・えっ・・・別に・・・」
 24 レノ「(昨日アルバにと似た変な奴にあった。なんて言えるわけないだろ・・・!!しかも俺のお気に入りがぶっ飛んだなんて・・・言えるわけないだろー!!!)」(心の声)

 25 レノ「んー・・・まぁ・・・いっか・・・」
 26 アルバ「? ・・・んで、メガネ・・・」
 27 レノ「えっ? 似合う・・・?」(明るく)
 28 アルバ「似合わない!」(ズバッと言葉を区切る)
 29 レノ「うっ・・・ 年上を敬えよ、これ、アルバから誕生日の時にもらったサングラスだぞ・・・」
 30 アルバ「それはイヴが選んだんだよ、それと、 年上とか関係ないから!」
 31 レノ「それは選択授業のときだから!!」
 32 アルバ「あっ!・・・そうそう・・・」

SE:アルバは腕に抱えていた教科書をひっぱりだし、めくる。

 33 アルバ「さっきの選択授業のとき、ほら、先生のいってた話。」
 34 レノ「ん?・・・話?」
 35 アルバ「ほら、レノが質問されて答えられなかったやつ。」
 36 レノ「あぁーダイヤモンドなんとか〜ってやつ? よく答えられたなー」
 37 アルバ「いや、別に難しい質問でもなかったきがするけど・・・教科書に書いてあったし」

SE:一枚教科書のページをめくる。

 38 アルバ「ダイヤモンドダスト。気温がマイナス15〜20度くらいで空気中の水分が急に冷やされて、直接氷の結晶になったもの。極夜の時期ならオーロラなども観測ができる。って書いてあるでしょ?」
 39 レノ「・・・うん。 んで? 選択ってこんなのばっかだよな〜・・・」
 40 アルバ「・・・今がその時期だと思わない? レノ!」

SE:がばっとレノの服にしがみつき、レノを振り回す

 41 レノ「うわっ!? ・・・なっ何? アルバ?」
 42 アルバ「見に行こう! レノ!! ダイヤモンドダストは空気が綺麗なところじゃないとダメなんだ! 街を出ればすぐ森!! 見れると思わない!!?」(明るく)
 43 レノ「えっっと・・・わかった!!わかった!!!アルバちょっとキャラ変わった!!つかむな!痛い!! っ・・・はぁー・・・ でも、それ、太陽が出ていないと見れないんじゃないだっけか・・・?!」(振り回され困りながら)
 44 アルバ「あっ・・・そうだったね・・・」(少ししょんぼりと)

 45 レノ「・・・ホントにアルバは勉強好きだな、」
 46 アルバ「えっ? そうかな?」
 47 レノ「あぁ、・・・よし! じゃぁ、今度! いつか俺がつれていってやるよ! 最近森ですっごい場所見つけたんだ!」(元気よく)
 48 アルバ「すっごいの?」
 49 レノ「あぁ! だ・か・ら、な! つれていってやる!! 親友だし・・・な!!」(元気よく「親友だし・・・」を照れくさそうに)
 50 アルバ「レノ・・・おぅ!」(「レノ・・・」は嬉しそうに「おぅ!」は元気そうに)

 51 アルバ「んじゃ、僕、帰るよ、授業も終わったし、」
 52 レノ「えっ・・・ちょっ!! 俺、お前の家に行きたいんだけど・・・」

 53 アルバ「無理! じゃーなー・・・・・・」<遠ざかりながら
 54 レノ「おぉーい!! 待てよぉー・・・ったく・・・俺、今日こそイヴちゃんに会いたいのになー・・・ あれ、これってデジャブ?」
 55 レノ「・・・んー・・・人間って不思議だなー・・・ホント。 ・・・あっ、またアルバにランタン返すの忘れてた・・・。後で走れば間に合うかな・・・?」

 56 アルバ「よし、んじゃ帰るか・・・」

SE:下駄箱で靴をはくき腰をかがめると何かをアルバは落とした。

 57 アルバ「あっ! ・・・危ない・・・これはなくしちゃダメだからな・・・。」

SE:落とした一枚の写真をひろう

 58 アルバ「父さん・・・。母さん・・・。 たった一枚の大事な写真だからね、何か身に着けるものにでも大事にはっておこうかな・・・」
 59 アルバ「(・・・僕が授業中に寝るなんて・・・また変な夢だったし・・・。)」
 60 アルバ「でも! まぁ、大丈夫だアルバ! 僕は一人じゃないからね・・・」

SE:玄関の戸を開け、閉める。



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