∴ Short Story
#04 青い薔薇の夢
SE:大通りを通った、時計塔の時計から鐘の音が聞こえる。アルバは街の中を走っていた
4_1 エキストラ少年A「早く来いよ!」
4_2 エキストラ少年B「まってよー・・・!!」
4_3 エキストラ少女A「ねぇ、パパ、今日は私がご飯作るよ!」
4_4 エキストラ男性A「あぁ、楽しみにしているよ・・・」
4_5 アルバ「・・・はぁー・・・はぁー・・・寒! マフラーもってこればよかったな・・・・・・あっ、雪・・・綺麗だな・・・レノのところにランタン置いてきちゃった・・・まぁーいっか、明日学校で渡してもらおう・・・うっ!!」
SE:アルバの後ろのほうでいやな気配がした、耳鳴りもする。あの怖い夢でみたときな変な感覚
4_6 アルバ「(痛っ・・・何だ・・この感覚、耳が・・・痛い・・・!! んっ・・・これってどこかで・・・もしかして・・・アイツ!!?)」<思う
SE:アルバは一気に走り出した
4_7 アルバ「はぁー、はぁー、んっはぁー、はぁー・・・・・・」<息切れ
4_8 アルバ「(アイツだ! アイツが追ってきた!! 怖い・・・怖い・・・!! なんなんだアイツ!! いつも僕ばっかり、僕ばっかり!!)」<思う
4_9 アルバ「うわぁっ!!」
SE:気がつけば別の世界にいた
4_10 アルバ「・・・・・・んっ!? ・・・ここ・・・何処だ? ・・・僕・・・まだ時計塔前の・・・表通りを通っていたはずなのに・・・んっ?・・・青い・・・薔薇?」
4_11 シャドウ「こんばんわ、アルバ。 ようこそ、僕の楽園へ」
4_12 アルバ「!!! 誰!?」
4_13 シャドウ「ん? ひどいな・・・いつもあっているだろ、夢の中で・・・」
4_14 アルバ「夢!? ・・・ふっ、そっか・・・アンタが今までの・・・」
4_15 シャドウ「そう、僕はシャドウ、君の影、もう一人の君さ、」
4_16 アルバ「もう一人の・・・僕!?」
4_17 シャドウ「うん。 そう、君の影シャドウ・・・」
SE:時計の音。場面は現実のイヴたちへ
4_18 イヴ「ん?・・・・・・お兄・・・ちゃん?」
4_19 ラッセル「どうしたイヴ? 誰か来たのか?」
4_20 イヴ「えっ?! ・・・うっ・・・ううん。 気のせい・・・かな、なんでもないよ、」
4_21 ラッセル「そうか・・・何かあったらなんでも言えよ、」
4_22 イヴ「うん。 ・・・ねぇ、その原稿、読んでもいい?」
4_23 ラッセル「えっ? これ? いいよ、・・・はい。」
SE:原稿を受け取る
4_24 イヴ「・・・んー・・・ここの、主人公の感じ方が客観的すぎるよ、ダメダメ、べたべたな情熱恋愛小説なんだから・・・でも、イヴは好きかも・・・情熱恋愛・・・・・・先生は出会いが少ないの?」
4_25 ラッセル「えっ、あっあははははぁ・・・イヴにまた、原稿のダメだしがまたでちゃったな、俺はいつもワンパターンな恋愛ばかり・・・・・・それにしても、イヴは頭いいな、アルバと一緒で、最初に会ったときはぜんぜん話してくれなかったのに・・・」
4_26 イヴ「イヴは色々な本を読んだから・・・先生も他の人の本をいっぱい読めば、本、売れるかもね、」
4_27 ラッセル「・・・そっそうだね・・・あっあははははぁ・・・」
SE:イヴが椅子をひいて、立ち上がる
4_28 ラッセル「ん? どこか行くのか?」
4_29 イヴ「うん。 レノさんの所・・・遊びにいってくる。」
4_30 ラッセル「レノならもう出て行ったぞ?」
4_31 イヴ「大丈夫、走れば間に合うよ、きっと、」
SE:靴をはき、玄関の戸を開ける
4_32 イヴ「行って来るね、先生。」
4_33 ラッセル「気をつけてな、」
4_34 イヴ「うん。 ・・・いってきます。」
SE:戸が閉まる音
SE:場面は夢の中のアルバたちへ
4_35 アルバ「その・・・僕の影が僕になんのよう? こんな太陽もない世界には影なんか出来ないと思うけど、」
4_36 シャドウ「現実的に言えばね、でもここは空想、妄想の世界だ、なんでも思うままにできる。」
4_37 アルバ「・・・思う・・・まま?」
4_38 シャドウ「そう、だってここは、君の世界でもあるから、」
4_39 アルバ「僕の世界・・・」
4_40 シャドウ「ふふ・・・可愛いね、そのおびえた感じ・・・」
4_41 アルバ「なっ!・・・ふん・・・武者震い・・・だよ・・・」
4_42 シャドウ「強がって・・・」
4_43 アルバ「僕は強いほうのつもりだけど、」
4_44 シャドウ「そう、ならこれは?」
SE:シャドウは青い薔薇を投げつけた、投げつけると落ちた地面がぬかるむ
4_45 アルバ「薔薇? なっ!? なんだ、これ!!・・・くっ・・・地面に飲み込まれ・・・!? うわぁ!」
4_46 シャドウ「今度は時計塔で会おう、アルバ、」
4_47 アルバ「くっ・・・うわぁぁぁぁぁ!!!」<叫ぶ
4_48 ラッセル「ぉい! ・・・アルバ!」
4_49 アルバ「はっ!・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」<息切れ
SE:夢からさめ、いつのまにかアルバはラッセルのベットの上にいた、アルバは上半身を起こす
4_50 アルバ「はぁ・・・はぁ・・・はぁーっ・・・」<息切れ
4_51 ラッセル「・・・大丈夫・・・か?」
4_2 アルバ「・・・あっ・・・はぁ・・・あれ・・・僕は・・・ん? ここは・・・」
4_53 ラッセル「俺のベットの上、」
4_54 アルバ「それはわかる。 ・・・どうして僕はここに・・・街で・・・耳が痛くなって・・・」
4_55 ラッセル「街で倒れていたらしい。さっきレノがアルバが忘れたランタンを届けに表通りを通ったら倒れていたって、ふん・・・重そうに・・・一人でアルバをしょってきてな、」
4_56 アルバ「助けてくれたのか・・・ふん。 バカだな、レノ」
4_57 ラッセル「おいおい、それはないだろ、親友だからなっていってたぞ・・・・・・それに・・・ずいぶんうなされていたみたいだが・・・大丈夫なのか? 怖い夢でも・・・」
4_58 アルバ「大丈夫・・・今回ははっきり見えた」
4_59 ラッセル「はっきり・・・!? あっ・・・あの前話した、変な奴に追っかけられる夢・・・」
4_60 アルバ「うん。 アイツ僕の影・・・シャドウだって言ってた・・・それに・・・この青い薔薇・・・僕に・・・そっくりだった・・・」
SE:なぜか持っていた青い薔薇を握る
4_61 ラッセル「・・・大丈夫だ・・・何も心配することはない・・・」
4_62 アルバ「ううん。 アイツ、時計塔で待つって、」
4_63 ラッセル「時計塔?・・・行くのか・・・?」<真剣に
4_64 アルバ「・・・うん。」
4_65 ラッセル「・・・俺には何か出来ることはないのか・・・!?」
4_66 アルバ「大丈夫だよ・・・ラッセル。 ラッセルは僕の帰りを待っててよ、」
4_67 ラッセル「俺はお前の奥さんではないんだぞ、大人をからかうな、」
4_68 アルバ「からかってなんか・・・でも、きっと危険なめに会いそうな・・・そんな気がするんだ・・・」
4_69 ラッセル「俺は大人だ、・・・まぁ、とりあえず・・・お前はまだ寝てろ、」
4_70 アルバ「えっ!? だって今から・・・!」
4_71 ラッセル「すこしの休息は必要だ、さっきは夢であまり寝られなかったろ・・・」
4_72 アルバ「・・・うん。 わかった・・・あれ? そういえば、イヴは?」
4_73 ラッセル「イヴならさっき、レノがお前を運んできたときに、レノについていったぞ・・・それがどうした?」
4_74 アルバ「・・・いや・・・別に・・・」
4_75 ラッセル「・・・心配か?」
4_76 アルバ「・・・別に・・・お休み、ラッセル」
4_77 ラッセル「・・・あぁ、お休み、アルバ・・・」
SE:アルバはベットの布団にもぐった
4_78 アルバ「(明日の朝、時計塔で・・・きっとシャドウは何か狙って時計塔で・・・突き止めてやる・・・)」<思う
SE:鳥の声。静かな部屋でベットからラッセルが起きた。
4_79 ラッセル「んっ・・・んー・・・ん? アル・・・バ? ランタンがない・・・ベットも冷たい・・・行ったのか・・・ごめんなアルバ・・・いってらっしゃいも言ってやれなくて・・・・・・俺には・・・いったい何をお前にできたんだろうか・・・?・・・アルバ・・・」
SE:アルバは時計塔に向かって走り出す
4_80 アルバ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」<息切れ
4_81 アルバ「(息が白い・・・まだこんなに雪が降ってる・・・時計塔・・・きっとアイツが・・・)」
SE:ドンと誰かにぶつかった
4_82 レノ「うわっ!」
4_83 アルバ「あっごめんなさ・・・ぃ・・・レノ?」
4_84 レノ「アルバ!! 元気だったか!?」
4_85 アルバ「えっ・・・まぁそれなりに・・・」
4_86 レノ「そうか、それはよかったな、ところで今、俺お前に話したいことが!」
4_87 アルバ「ごめん。 レノ、今、僕急いでいるから・・・」
4_88 レノ「イヴちゃんのことなんだ!!」<叫ぶ
4_89 アルバ「・・・イヴ!? イヴがどうした・・・!!?」
4_90 レノ「すまん。 俺のせいで・・・消えちゃった・・・」
4_91 アルバ「・・・えっ?!消えたって!?」
4_92 レノ「アイツがやってきて・・・俺、イヴちゃんがついてきていたの気づかなくって・・・つれていかれた・・・ごめん・・・」
4_93 アルバ「そんなことより、誰に!!?」
4_94 レノ「アルバの影に・・・」
4_95 アルバ「僕の影・・・!! シャドウ・・・ レノ、お前・・・知ってたのか・・・」
4_96 レノ「剣術やってお前が帰った後、出てきて、用事を思い出したって、それで消えて・・・なんかいやな感じだったから・・・剣でもやりあったし・・・それにお前の影って・・・何か関係あるのかと思って・・・」
SE:アルバは握りこぶしをぎゅっとした
4_97 アルバ「・・・くっ!! 大事なイヴまで・・・」
SE:アルバは走り出した
4_98 レノ「あっおい! 何処に!!」
4_99 アルバ「アイツは時計塔にいる! きっとイヴもそこだ!! レノ! 今、剣もってるか!?」
4_100 レノ「・・・あぁ! ・・・行こう!! ・・・時計塔に! イヴちゃんを助けに!!」
SE:2人は時計塔に向かって走り出した